
寳田 穗
MINORI TAKARADA メンタルヘルス看護学分野 特任教授卒業研究、大学院メンタルヘルス関連科目
- 学位
- 博士(看護学)
- 専門分野
- 精神看護学
- 研究課題
- ・アディクションを持つ人のリカバリーに関する研究 ・看護職者のメンタルヘルスサポートに関する研究
- 研究中のテーマ
- ・薬物依存症の回復支援と価値観の変容 ー当事者と看護職者の語りからー ・大麻使用者による当事者研究 ー大麻使用者リカバリープログラムの検討に向けてー
- 主要論文
- ・平井亜紀、寳田穂(2025)民間精神科病院に入職した新人看護師の就業継続に関する体験 日本精神保健看護学会誌 Vol. 34, No. 1, pp.87-94 ・鷺忍、寳田穂、和泉京子、德重あつ子(2022)高齢者入所施設における精神障害者へのケアの現状と課題(第二報) 施設で生活する高齢精神障害者の語りを通して 日本精神保健看護学会誌(0918-0621)31巻1号 Page19-28 ・鷺忍、寳田穂、和泉京子(2020)高齢者入所施設における精神障害者へのケアの現状と課題 施設で働く援助職者の語りを通して 日本精神保健看護学会誌(0918-0621)29巻2号 pp.50-59 ・寳田穂(2015)薬物乱用や依存の問題をもつ人の回復支援における看護職のあり -拒否の連鎖から支援の連鎖へ- 公衆衛生 Vol.79(4) pp.237-240 ・寳田穂、黒江ゆり子、市橋恵子、中岡亜希子、森谷利香、古城門靖子、田中結華(2011)「言いづらさ」は何を意味するのか 看護研究 Vol.44(3) pp.305-315 ・寳田穂(2009)薬物依存症者への看護における無力感の意味-看護師の語りより- 日本精神保健看護学会誌、Vol.18(1) pp.10-1 ・寳田穂、武井麻子(2006)薬物依存症者にとっての精神科病棟への入院体験-複数回の入院を体験した人の語りから- 日本精神保健看護学会誌 Vol.15(1) pp.1-10 ・寳田穂、武井麻子(2005)薬物依存症者にとっての精神科病棟への初めての入院体験 -1回の入院を体験した人の語りから- 日本精神保健看護学会誌 Vol.14(1) pp.32-41 ・寳田穂、Maguida Costa STEFANELLI、Luiza Akiko Komura HOGA(2003)サンパウロ市内の精神科施設における薬物依存症患者への看護-エスノグラフィック・スタディー 大阪市立大学看護短期大学部紀要 Vol.5 pp.1-9 ・寳田穂(1999)精神科病棟における患者間の援助行動の諸相 日本精神保健看護学会誌 8(1) pp.1-1
- 所属学会
- ・精神保健看護学会・看護科学学会 ・集団精神療法学会・慢性看護学会
- 経歴
- 【学歴】
大阪大学医療技術短期大学部 看護学科 卒業
佛教大学通信教育課程 文学部 卒業
日本赤十字看護大学大学院看護学研究科修士課程 修了 修士(看護学)
博士(看護学)の学位授与(日本赤十字看護大学大学院看護学研究科)
【職歴】
大阪大学医学部附属病院(神経精神科、災害外科)
愛仁会看護専門学校 、奈良文化女子短期大学
光愛病院(精神科)
大阪市立大学大学院看護学研究科(看護短期大学部、医学部看護学科から改組)
武庫川女子大学看護学部/大学院看護学研究科
2026年4月
関西看護医療大学 メンタルヘルス看護学
現場で一番大変だったことはどんなことでしたか?
大変なことはいろいろあったと思いますが、その都度いろいろ考え、周りの人に相談し、いろいろ助けられながら、乗り越えたというよりも、すすんできたといったイメージです。 きっと、周りの人たちが、乗り越えさせてくれたのだと思います。ありがとうございます。
現場で一番嬉しかったエピソードは?
大変な時や、大変なことにも気づかず、落ち込んだり慌てふためいいたりしている時に、ちょっとした声かけや手助けをしてもらい、とても嬉しく感じたことが沢山あります。自分自身がケアされた体験から、ケアについて学べることも嬉しい体験です。
看護を学ぶ在学生へのメッセージ
私がもの心ついた頃の通信手段は、黒電話での一対一での対話でした。今では、無線通信やAIを活用した技術が広がり、コミュニケーションのあり方は大きく変化しています。社会の変化は著しく、医療技術の進歩も目まぐるしいです。しかし、どのように変化しようとも、看護の対象が”人間”であることに変わりはありません。人とは何か、人と人とのかかわりの本質とは何か、看護において真に大切なことは何か。ともに考えを深めていきたいと思います。
これから看護職を目指す人へのメッセージ
看護を学び、実践し、悩んだり喜んだりするそのプロセスは、自分自身の「人」としての成長につながります。そして、その積み重ねが、看護職者としての成長へとつながり、社会に貢献する力となります。看護は、人としても専門職者としても成長できる、とても魅力的な仕事です。ぜひ、一緒に学びましょう。
今後チャレンジしたいこと、大学で取り組みたいこと
メンタルヘルスに関する健康問題には、その人自身の問題のみならず、周囲の人々との関係性や経済・社会的状況のあり方が大きく影響します。 これまでの自身の精神保健における支援実践や研究を通して、アディクション(依存症)に関連する問題を抱えている人の多くが、トラウマや生活上の問題を抱えており、アディクションに至ることで、さらに問題が深刻化するという連鎖が生じていることが明らかとなっています。一方で、安全な環境のもとでケアの提供を受けることによって、リカバリーにつながり、さらにケアを生み出す「ケアの連鎖」が生じることも明らかです。今後は、特定のケアの場だけにとどまらず、「ケアの連鎖」が社会全体に広がっていくような看護のあり方について、探求を続けたいと考えています。